卵巣嚢腫のこと。

2021年の夏、約13cmの皮様嚢腫という巨大卵巣嚢腫を摘出しました。

術前検査の日

8/16は朝8:30から昼の14:30頃までかかって術前検査を行いました。

この術前検査の流れは、8/2の初診のときに看護師さんから説明を受けていました。この日は人生で初めて自己血を400ml採取する(献血にも行ったことがない)し、MRI検査の結果を知るということで、前日からずっとドキドキ。

 

手術の説明を一緒に受けるし、自己血採血後は車の運転もしないほうがいいということで母に同伴してもらいました。

 

まずは8:30に病院で受付をしてから血液検査と尿検査に行き、その後、心電図と肺機能検査に行きました。

 

肺機能検査は初めてで、限界までフーーーっとやるやつで結構大変という噂を聞いていたので意気込んで現場へ。

部屋に入って機械に向かって座り、検査技師さんに説明してもらって鼻に栓をされ、チューブを口に咥えました。

最初は普通の呼吸を限界まで吸って吐いてを何度か繰り返しました。普段は口呼吸をしないし、趣味のヨガをするときは腹式呼吸を意識するので、口と肺で呼吸するってどういうふうだ!?とちょっとプチパニックでした。

次に限界まで吸ったら勢いよく思いっきり吐くことをしました。(これが噂の!)

機械の画面にイルカが出てきて、水面からジャンプしてボールにタッチするアニメーションがあったのでそのイルカと共に頑張りました。ここまで届こう、みたいな線にギリギリ届かず、検査技師さんにも「もっともっともっと吐いてーー」と言われたけど、もう限界〜〜となっていました。(きっと顔真っ赤になりながら)

もうちょっと行けそうということで(かな?)もう1回最初からやりました。2回やった結果、2回目のほうが結果が良かったようで、わたしの年齢や身長体重から計算する予測値を測定値が上回っていたので心配なさそうでした。

 

その後、胸部レントゲンと口腔レントゲンを撮りました。

 

10時頃にそれらの検査を終え、産婦人科外来で受付をして待ちました。その日はお盆明けということもあってかとても混んでいたので、口腔外科の受診を先にすることになりました。

 

手術では全身麻酔を行う際に口から気管チューブをいれるため、口の中の細菌が肺に入って肺炎を起こすのを防ぐために、口腔ケアが必要になるそうです。またグラついた歯や欠けそうな虫歯がないかもチェックします。

この日は口腔外科の先生が口の中とさっきのレントゲンを見て歯の状態をチェックするだけでしたが、手術前日(入院当日)に歯科衛生士さんに歯のクリーニングをしてもらいました。

 

その後、また順番が変わって先に自己血採血に行くことに。

自己血を採りにいくためにはお医者さんの診断が必要なので、担当医ではない先生でしたがOKをもらったので行きました。(貧血はないかなどの簡単な診察)

 

自己血採血をする前は、気分が悪くならないように十分に睡眠をとり、食事と水分もしっかり摂るように言われていました。これを考えれば考えるほどこの前日眠れず…。今思うとなんであんなに心配していたんだろうと思うほどドキドキしていました。

自己血採血を行う点滴センターに行くと、そこはカーテンで仕切られて照明が抑えられた静かな空間でした。

 

看護師さんにいざなわれ、途中で水分が摂れるように持参したストロー付きのパックのお茶をテーブルにセットして椅子に座りました。

看護師さん2人がとーってもいい人たちで、リラックスできるようにずっと優しく声をかけてくださいました(よほど顔が強張ってたのかな)。ビジネスクラスか!?と思うほど快適なおもてなしをしてもらいました。

血管が太いところが右腕で、朝一に血液検査で針を刺したところと同じような場所に刺すことになりましたが大丈夫でした。左腕に血圧計とパルスオキシメーターつけて、最初と途中2〜3回と最後に測りました。

1時間ぐらいかかるのかなぁと思っていましたが、順調に血が流れて(出て?)くれて、10分もいかないぐらいで100ml採れました。思ってたよりめちゃ早いし気分悪くならないし全然しんどくない♪昨日のわたしに教えてあげたかった(笑)

 

30分ほどで400mlの自己血採血終了。

「採った血液見れそう?大丈夫?」と聞かれたので「見たいです!」と即答。思ってたより小さめの袋に、思ってたより暗めの色の血液がパンパンに入っていていました。これを間違えたりなんかしたら大変だから、看護師さんたちと一緒に何度も名前を確認しました。

気分が悪くなるといけないので、その後10分ぐらいはそのままの体勢でゆっくりしました。その間も看護師さんはそばにいていろいろ声をかけてくださいました。

 

今回は手術での出血を想定して主治医の先生が400ml採取すると判断されたのですが、実際には使わないかもしれないし、最悪足りなくなって他人の血を輸血するかもしれないとのことでした。

 

しばらくしても体調や気分は悪くならなかったので、よくしていただいた看護師さんたちに深くお礼をして産婦人科の外来に戻りました。は〜今夜はよく眠れるぞ〜。

 

ついに主治医の先生とのお話の順番がまわってきました。

前回(8/2)の血液検査の、まだ検査中だった腫瘍マーカーのAFPとCEAの値、今朝の血液検査や尿検査の値、その他の検査の結果は問題なしでした。

 

そして8/5のMRI検査の結果が…ドキドキドキドキ…

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ドーン!(皮下脂肪は見ないフリ!)

たしか、上がおへそ側で下がお尻側です。

 

腫瘍が大きすぎて片方の卵巣は見えないと言われていましたが、検査結果は左側の卵巣が約13cmの大きさになっていて、右側の卵巣は通常の大きさで異常なしだそうです。

(大きな爆弾の左下にあるのが右の卵巣、右下にある黒っぽいものが子宮だと言われたと思います。)

横からの写真は載せてないのですが、お腹がほぼ卵巣で埋めつくされていました。

 

腫瘍の中の色がついている部分は、脂肪かたまりかなにかだそうです。

もういろいろびっくりですよね。もともとお腹はポッコリ体型でしたが、腫瘍に気づいたときには明らかにポコっとしていて、それも納得って感じの大きさでした。

よくもまあこんな大きな爆弾があってフラフープとか遊びでバレーボールとかやっていたなぁとゾッとしました。

 

先生からは、画像検査の結果はやはり皮様嚢腫なので手術では腫瘍部分の核出をしましょうと言われました。この時点ではわたしは実は迷っていて…(後日ブログで記します)

 

あとは術前や術後の注意点や合併症、全身麻酔や薬などについての説明を受けました。

術後にガスを積極的に出すことや排便の大切さを知りました。(手術で腸などが傷つき、人工肛門になる恐れもあるそう。)

 

先生とのお話が終わってから、看護師さんから入院に向けての準備の話があり、入院日に持ってくるいろんな同意書を渡されました。

また、麻酔科の先生ともお話しをしました。家族の中に、全身麻酔をして気分が悪くなった人はいるかと聞かれ、姉が目が覚めた後に吐いたことがあるということを伝えました。

 

ここまですべて終わったのが13時過ぎで、14時からPCR検査だったのでお昼を食べずに少し待ちました。(PCR検査は、検査前30分の間にうがい、歯磨き、飲食は禁止のため)

 

PCR検査は手術を受ける患者さん全員を対象に無料で行う検査で、病院の敷地内にコンテナがいくつか置いてあり、その中で各自唾液を採取しました。

テーブルと椅子とティッシュが置いてあるだけの個室に入って、ヨダレをたらーっと細い容器に入れる姿が、誰にも見られていなかったけどなんとも恥ずかしかったです。

ぺっと吐いてはいけなくて自然に出てくる唾液を摂取するので、スマホでレモンや梅干しの写真を見て頑張って唾液を出しました。ただなかなか上手に出せなくて、わたしは時間がかかってしまいました。

ここまでという線までギリギリ溜めることができ、蓋をして係の人に渡して終了。

 

14:30頃にやっとすべての検査が終わって会計に向かい、保険手続き中で保留していただいていた会計をこの日に全て行いました。

 

8/2の初診日は約7,000円、8/5のMRI検査はすべて自己負担の5,700円、8/16は産婦人科(再診)が約5,000円、口腔外科(初診)が約4,000円でした。高い…(涙)

 

次回に続きます♩