卵巣嚢腫のこと。

2021年の夏、約13cmの皮様嚢腫という巨大卵巣嚢腫を摘出しました。

いざ、大きな病院へ

8/2、紹介してもらった大きい病院へ。ベテラン先生は、初診は必ず家族同伴で!ということだったので母と一緒に行きました。

普段全然病気しないし、大きい病院なんて初めてでドキドキ…。紹介状を持っているので初診とは違ってあまり待ち時間なく受付をしました。

 

産婦人科の外来へ行き問診票を記入にして待っていると、若い研修医の男の先生に呼ばれました。やっぱり婦人科系なので男性の先生に見られるには抵抗があるけど仕方がない…。

どういった経緯でここに来たのかということから、紹介元のクリニックで聞かれたことと同じようなことを問診されました。その時は左側の腰痛がひどくて、立ってても辛いということも伝えました。

その後また待合室で待っているといよいよベテラン先生に呼ばれ、少しお話ししたあとそのまま内診へ。さっきの研修医の先生も一緒に。恥ずかしい〜。

カーテンの向こうで「腫れてるね〜。ん、充実部か?…ここがこうで…ボソボソ…。」気になる〜〜!

 

え、充実部があるってことは悪性なの??ってなりながら恥ずかしさと不安でいっぱいになりました。

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内診のエコー写真はこんな感じ。

なにがなんだか全然分からないんですが、左の写真が腫れてる卵巣部分だそうです。

右下にある大きさの数字にびっくり!!え!?15cm!?

わたしのお腹の中に15cm×12cmの丸い塊が!そんな爆弾があるなんて!!

この片方の卵巣が腫れすぎてもう片方の卵巣が隠れていて見えないそうです。

左の写真で白く写ってる怪しい影が怖くて先生に聞くと、「皮様嚢腫だろうから、髪の毛の塊じゃないかな」とのこと。そんな塊になってあるもんなんですか!?と尋ねると、もっといろんな塊がたくさん入っている場合があると仰っていました。

 

内診のあといったん血液検査のための採血をしに行きました。採血もあまり経験したことはないので痛いのかなぁと心配でしたが、超手際のいい看護師さんのおかげで全然痛くなくて3、4本さくっと採られました。

 

検査の結果が出るまで1時間ほどかかるということで産婦人科外来の待合室で待ちました。

検査する内容はほとんど一緒だと思うけど、小さなクリニックは外部に出して検査するから1週間ほどかかるのに対して、大きな病院だとその場で検査できるみたいです。

 

 

検査結果が出て先生の話を聞きに行くと、腫瘍マーカーと言われる、AFP、CEACA19-9CA125、SCCに大きな異常はないとのことでした。

卵巣ガンについてはCA19-9CA125に注目すると読んだことがあったので、検査結果の紙をもらったときにそこをガン見すると、CA19-9(基準値0〜37)は4.50、CA125(基準値0〜35)は19.1でした。今まで2回行った血液検査で高い値は出なかったので不安は減りました。

 

その後、腹腔鏡手術についての説明を受けました。

腹腔鏡手術は、傷が小さいので治りも早いし痛みも軽いので患者さんの負担はかなり減るというメリットがあります。

この病院では基本的に「単孔式腹腔鏡下手術」を行うそうです。それは、おへその1箇所だけ穴を空け、その穴を吊り上げてお腹の中の異物を摘出するというものです。

わたしの母と姉が受けたことがある腹腔鏡手術は、おへそと下腹部3箇所ぐらいに小さな穴を開けてお腹にガスを入れて膨らませるものだったので、腹腔鏡手術にもいろんなやり方があることを初めて知りました。

 

全身麻酔を行うので、その点のリスクの話もありました。

喫煙は厳禁です。タン多くてその切れも悪くなり、重症の肺炎になるかもしれないからです。手術までに1本でも吸ってしまうと手術を中止するかもしれない、と書いてあるぐらい厳しかったです。わたしは吸わないのでなにも苦労はなかったのですが、喫煙者の方は大変ですが禁煙がんばってください(>_<)

そして、こちらが大変…。それは「肥満」!!わたしはBMIは普通レベルですが、ぽっちゃり体型で肥満寄りの普通なのでちょっと注意が必要と言われました。肥満だと、内臓の脂肪のせいで視野が狭くなることをはじめ、呼吸管理が難しくて呼吸不全の頻度が高くなることや、静脈血栓(いわゆるエコノミー症候群)や腸閉塞などを起こしやすくなるというリスクがあるのです。

これを聞いて、手術までにお菓子とお酒を我慢して気持ち(800gぐらい)落としていきました。

(ちなみに先生は、減量のためにはスロージョギングがおすすめと仰っていました!腫瘍がとれて元気になったら始めてみようと誓いました!←本当か?)

 

そして手術において、良性ならば腹腔鏡手術だけど悪性が疑われる場合は開腹手術になることもお話しされました。

付属器摘出か嚢腫部分摘出かという話になり、わたしはこれだけ腫れていたら卵巣ごと摘出かなと思っていましたが、先生は嚢腫部分のみの摘出をして縫い合わせる方法で大丈夫だと仰いました。不思議なもので、卵巣は皮だけになっても妊娠することができるそうです。

わたしはまだ未婚で将来のことがあるので、先生が残す方向にしてくださいました。

 

 

手術は約2週間後の8/20になることに決まり、入院は8/19〜8/24となりました。腫瘍が大きかったので、お盆休みを挟んで早めに設定していただきました。

手術の準備として8/5にMRIを撮りにくることと、8/16に術前検査(手術説明、自己血採血、口腔ケア、PCR検査)をしにくることも決まりました。

 

別室に移され、看護師さんから今後の日程(主に8/16の術前検査について)の説明を受けました。詳しくはそれぞれの記事を書くときに載せます。

 

帰る前に入院受付センターに行き、入院日時と部屋の希望などを登録して、パジャマ貸出しやテレビ・冷蔵庫の申込書などと入院についての冊子をもらってきました。

 

今回の入院に際してコロナ対策として行動が厳しく制限され、入院の2週間前から朝と夕方の体温を記録することと、外出の内容を簡単にメモすることが課されました。もちろん不要不急の外出は避け、同居している家族以外の人とは飲食を共にしないということも言われました。

ちょうど仕事も調整できる時期だったので、今まで以上にコロナに警戒して入院日までほぼ家にいる生活をしました。

 

この日はいろんなことを言われて頭も心もいっぱいいっぱいでしたが、とにかく何事もなく無事に手術日を迎えられるように祈るばかりでした。

 

次に続きます♩